7日目(8/21) ツェルマット(サースフェーへ)

 う〜ん、今日は残念ながら曇天。部屋の中からマッターホルンの朝焼けを見ることはかないませんでした。スイス・イタリア再びスイス過ごしてきて、ずっと快晴が続いていましたが、初めて太陽が顔を隠してしまいました。でもこれも旅をしていれば仕方がないことです。そこで、本日はのんびりとすごくすごすことに。ツェルマットはとてもお気に入りの村ですが、唯一の難点は、村の中にそう見所がないこと。そして、どこかに行くにも、電車でフィスプかブリーグまででなくては行けないことでしょう。インターラーケン辺りだと、シュピーツ・ツゥーン・ベルン・フリブールくらいまで町の散策に出かけられるんですが。でもこういう所がまた、ツェルマットのよさでもあったりします。 ゆっくりと9時近くに朝食を摂り(この時間だと各国の団体さんはもうお出かけの後で、レストランも静かです。かれらは、どんなにお天気が悪くても、ゴルナーグラードを目指します。)、とりあえず、ミグロに。ミグロで、お土産用の板チョコを大量にゲット。5〜6枚の板チョコがパックになったお特用のものを買込みました。同じ物は空港でも売っているのですが、やはり空港のほうがお値段は高め。どうせ荷物は、毎回ライゼゲペックしてしまい自分で運ぶわけではないので、重くなっても問題はないという感じです。ミグロで売っているチョコも、なかなか美味しく、ハイキングのお供には欠かせません。
ときたま小雨がぱらつく中を、のんびりと散策して戻った私たちを待っていてのは、2つの出来事。1つは、昨年から新しく着任したホテルのマネージャー。英語に限らず日本語以外はほとんど駄目な私たちは、こういうときの挨拶はとっても困る。どうやら、朝食のことと新しくできた日本食レストラン妙高のことについて話したかったらしい。とりあえず、朝食は満足していること、妙高は機会があったら行ってみることを約束。そしてもう1つは、ドライヴのお誘い。昨日ハイキングに同行してくれた友人が今度はドライブに連れていってくれるということで、さっそくそのお誘いに乗ることにしたのです。
午後1時半、待ち合わせの場所に。待ち合わせたのは、駅前からメインストリートを反対側にまっすぐ歩き続け、キャンプ場やガソリンスタンドの先のスキーバスの停留所。ここまで、一部の方の車は乗りいれることができる。また、その方々用に屋根付きの駐車場もある。さて、私たちの向かう先は、SAAS-FEE。しかし、こう普通車でスイスを走ったことがない私にとって、移り行く景色は新鮮の一言。写真を撮れなかったのが心残り。ツェルマットからザンクトニクラウスまでの道は、ほぼ鉄路も道路も平行に走っているのだが、目に入ってくる風景は目線の高さの違いからいつもは、目にすることのできないものまでが、見えてくる。反対側の山肌にへばりつくように集落があったりとか。なんというか、新たなる発見にドライブはあふれている。 ツェルマットからおよそ25分でシュタルデンに、そこから、ザースグルントを経て、さらにもう25分でサースフェーに到着。
 ここサースフェーも車の侵入を規制しているアルペンリゾート。但しツェルマットは鉄道の駅にして1つ分、テーシュに駐車場があるのと違い、駐車場が村の入口にある。だから、同じノーカーリゾート地とはいっても、少し違う。駐車場横の坂道をのんびりと上がって、いよいよサースフェーの中心部に。この辺りから見る、氷河の姿はとても雄大である。この迫り来る氷河の迫力は筆舌に託しがたい。駐車場の先には、PTTバスの発着場もある郵便局があり、その隣りにはスポーツセンターが。今日は特にどの展望台に行こうという目的があるわけではないので、のんびりと村の中を散策する。 サースフェーのむらはツェルマットと比べても小さい。道なりにホテルやみやげ物店などが建ち並ぶ通りを進むと、教会や役場がある。FeeVispa川を渡り、カルバーマッテン地区に。ミニゴルフ場やらがあったりする。アルペンエクスプレスの乗り場の先を左折し、再び、FeeVispa川にかかる石造り?の橋を渡ると、ほぼ、村の中を一周したことになる。この橋の先で川は、滝というか、シュルフトになっているらしい。
実は、サースフェーに来たのは、6年ぶりくらいなのである。2回目のスイス旅行の際に、やはりツェルマットからの1日エクスカーションとして、レングフルーに行くことを目的にPTTバスを使いここを訪れた。再訪して思ったことは、ここサースフェーは、ときの流れがゆったりしているってこと。人のながれも、時の流れもたゆとうように流れている。もちろん、建て代わり新しくなったホテルや商店などあるのだが、それらの変化さえもがちゃんと景色と匂いの中に違和感なく溶け込んでいるという感じ。ツェルマットの急激な変化を感じさせる変わり方との違いは大きいのかもしれない。さらに、物価的にもサースフェーのほうが安いと感じた。同じようなぬいぐるみ一つとってみても、明らかにツェルマットのほうが高いのは確かであろう。 ツェルマットにはツェルマットのよさがあるように、サースフェーにはサースフェーの良さがある。でも、時には、カフェの一画に席を取り、ぼんやりと迫り来る氷河を眺めながら、静かに時の流れに身を委ねて過ごす・・・そんな1日が欲しくなったら、サースフェーをオススメしたい。 さて、そんな至福のときも終わり、再び車で戻ることに。なんでも、ここの駐車場は3時間いないならば無料らしい。
 帰りは、テーシュで下ろしてもらい、自分達は電車で、友人はマウンテンバイクでツェルマットに向かった。なんと、鉄道よりも約20分遅れで戻ってきたのには驚き。ツェルマット〜テーシュの場合、バイクのほうが車等よりもかなり早いらしい。それにしても、脚力のすごさに驚いてしまった。 夕食は、その友人とマネージャーお勧めの『妙高』に出かけることに。実は海外で日本食レストランに行くのは初めての経験。ちょっと、興味があった。食前酒・ミネラルウォーター・白ワイン2本・お好みでお寿司を4人前ちょっと。などなどを頂いて500Sfrちょっと。高いのか安いのか?こういう相場が分からないのでなんとも言えないが、感想としては、まずまず。ツェルマットという土地柄を考えれば、新鮮な魚類は高いであろうし手に入りにくいのかもしれないでの、これ以上のコメントは控えたい。 今日は、いままでの旅行では味わったことがない経験をさせてもらった。残念ながら、写真は1枚も撮らなかったが、ここの中のアルバムには全て残っているからよしとしよう。明日は、天気が良ければハイキングに行こう!
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