2日目(8/16) サメダン(ミュスタイヤ)

本日の起床時間は6時。昨日は、ほぼ丸一日移動に使い、就寝したのが12時過ぎということで、ちょっとみんな疲れ気味かもしれません。でも、いよいよ今日から本格的に旅行の始まりです。まずは、身支度を整えて7時からいただけるホテル本館2階にある食堂へ。部屋ごとにすでにルームナンバーがふってあり、決められた席に着席。コーヒーをお願いして3☆なのに用意されていたチーズやハムをビュッフェからとって朝食に。これから、しばらくの間、このスイス式の朝食を毎日頂くことになる。最初のうちは結構食べられるのだが、いつも折り返しを過ぎた頃より、特に朝の食欲がなくなるのがいつも悩みの種。
さて、快晴のサメダン。今日の予定はスイスにある世界遺産のうち、まだ見ていない、ミュスタイヤの教会に行くこと。8:17発シュクオル行きの電車に乗るために、8:00にホテルを出発。昨晩は真っ暗な中、タクシーで通ったが、今朝は某ガイドブック記載の通りに歩き、下りということもあって5分ほどで駅に到着。定刻どおりに到着した電車に乗ってまずは、ツェルネッツに向かう。 最初の停車駅はクール方面との分岐点になるBever。その後、Zuozに停まってZernezに8:52に到着。途中、小さな駅はいくつもあるがリクエストでの停車になっているよう。駅の脇には小さな教会が建っており、観光地ではない普段着のスイスを垣間見られる。Zernezのバス乗り場は、駅の目の前、徒歩1分。POSTオフィスの前が乗り場になっていた。
9:05になってミュスタイヤ行きのバスが到着。ちょうど、学生さんの団体も来て、1台では乗りきらず、バスは増発。それでも、ほぼ満席状態。バスはまず、9:10の定刻を少し過ぎて発車しツェルネッツの町中を抜けていく。ツェルネッツの繁華街(?)は駅からは少し離れている。バスの中からでもこの地方独特に壁に描かれたスグラフィートを見ることができる。エンガディン国立公園の中をいくつか停車しながら、バスは進んでいく。停まるたびにリュックを背負った数人のグループがバスから降りていく。Ofeenpassを越え、さらにヘアピンカーブを走りぬけて世界一海抜の高いところにある(?)村リューへの分岐点フルデラへ。 古い宿場町であるサンタマリアのとても細い道を抜けて、右手にスウムブライ峠への道(トンネルの入口に検問らしきものを発見?これはなんだろう?疑問・・・)を見ながら、いよいよバスはミュスタイヤへ。最初に郵便局まえ(Mustair posta)に停車、小さな町の中のこれまた細い道を抜けて、終点のMustair, Clostra Son Jonの駐車場に10:17到着。(車窓からの眺め)
まずは、11時までしか午前中は開いていない(午後は14時〜)修道院博物館に。入口でお金を支払い、プラスチックケースに入った説明書を貸してもらって内部に。英語の説明書きなので、詳しいことが良く分からないのが残念。それでも、閉館までにできるだけじっくりと建物、そして壁画などの展示物を見て回る。思っていたより入館者は多い様子で、皆説明書と首っ引きで閲覧していた。さて、時間になり外へ。今度は、教会に。修道院博物館から教会へは1度公道に出て、駐車場のほうに戻る形になる。まずは、外観をじっくりと。なぜなら、家にある2000年度の某カレンダーの12月がここミュスタイヤの教会を背景にしている。その絵をみてから、どうしてもここに来たかったのだ。まるっきり同じアングルとは行かない(雪もないし・・・)が、写真で静けさと歴史の重みは十分にかんじることができれば良いのだが。内部は、世界遺産に指定されている壁画の思っていたよりすぐ傍にまで近づくことができる。ロープで仕切られてはいるが、厳重な警備という感じはなく、拝観者のモラルを信じているかのような佇まいに好感が持てる。内部は少し薄暗いので、壁画自体は少し見にくい感じがするが、クリスチャンではない自分でもしばらくの間外のことを忘れて、じっくりとその重さの中に心地よく浸ってしまった。言葉にするのは難しいのだが、ミュスタイヤ自体が、短い滞在時間の中で、とてもこころ穏やかにさせてくる土地であった。ただなんとなく、のんびりと、風に吹かれて教会をみつめ、景色を眺めているだけで、幸せを感じる・・・そんなところだったように思えてならない。時間がゆっくりと、とてもゆっくりと流れていて、その中に魂までも漬かりきってしまう・・・そんな、幸せなひとときを手に入れることができた。
帰りのバスまでかなり時間があるので、ミュスタイヤの町を散策することに。とりあえずは、郵便局前まで歩くことに。ゆるやかな坂道をあがり6〜7分も歩けば、郵便局に。バスの通った細い道の両側にはとてもかわいい家々が建ち並び目を楽しませてくれる。残念ながら、『i』も11:00〜14:00まで昼休み。(こんなに長い休みを通るiも珍しい気が・・)木彫りの置物ととかを扱うお店を覗いたりお茶をしてから、再びMustair, Clostra Son Jonのバス停に。12:38ミュスタイヤ発→13:45ツェルネッツ着。本当はここでタラスプにまで足を伸ばす予定ではいたが、連れが疲れてきたので予定を変更しさらに14:08ツェルネッツ発→14:44サメダン着に乗り継ぎ、サメダンへ。今度はサメダンの町中を散策するしながらホテルへ。サメダンは決して大きな町ではないが、なんでもそろっていてかなり便利な町。教会の周りにはこの地方独特の入口を持った家々が建ちとても素適な雰囲気を醸し出していた。 部屋に戻って、疲れを取って、荷物の整理を。ここで大きなスーツケースは全てツェルマットに送り、2泊分の小荷物だけにして明日からの2日間を過ごす。ここまで終わって今度は夕食に。某ガイドブックにゴーミショーで13点と記載されたホテルのレストランに。カルパッチョはとっても美味。でも、魚料理を3品頼んだが決してまずくはないけれど、かなり、塩辛い。まあ、これは、スイスの料理全般に言えることではあるから、しかたがないのかもしれない。さあ、明日からは1日かけての大移動で、いよいよイタリアに。無事にバスが乗り継げることを祈りつつ・・・・
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