7目(8/23) ツェルマット(エーデルワイスヒュッテへ)

毎年泊るホテルのベランダからマッターホルンを眺めていると山を登っていく人々の姿が目に留まることが多々有った。ベランダのチェアーでくつろぎながら見ているとつづら折りの道を休むことなく、途中の黄色いパラソル付近にむけて歩を進めていく。その場所の名前を知らないうちから、1度行ってみたいと思うことしばしであった。しかし、登る!ということは自分のつたないハイキング経歴で可能なのか?という疑問が先に立ち、1度として挑戦してみたことはなかった。それが、昨年のシュヴァルツゼーからのハイキングの途中で出会った1つの標識から一気に挑戦ということに変わってしまった。EDELWISSと書かれた標識を見て、あの花のエーデルワイスの名前を持つ場所?ということを同行の人に聞いたら、「そう、あの、黄色いパラソルのところが、エーデルワイスヒュッテ。じゃあ、来年はそこに行こう!」と約束させられてしまった。それから1年後の今年、今日はそのエーデルワイスヒュッテに行くことになった。
日本にいるときにも、そんなに運動をしない自分にとって、登りは相当きつかった。25分くらいだよといわれていたにもかかわらず、所用時間は55分。これはちょっと掛かり過ぎかも。でも、ヒュッテから見下ろす、ツェルマットの町並みはとても素適だった。 ヒュッテで景色を堪能した後、次は下り!この下りの何と楽なこと。で、その途中、川?と途中で昼食に。パンに生ハムやチーズを挟んだサンドウィッチがとても美味しい。もちろん、きりきりに冷えたワインも。彼はいつも、氷を入れてワインを冷やして持ってきてくれる。水にワイン・グラス・食べ物etcといったいリュックの重さはいくらなんだろう?そんなのを担いで軽々と歩くのを見ていると、う〜ん。尊敬してします。
さて、その彼、とても温厚で、ナイスガイ!でも、そんな彼がこのハイキングで1回だけ、めちゃくちゃ怒った顔をした。昼食のときに、上の道から結構大きな石が落ちてきた。その石は上の道を歩いていたハイカーとその連れの犬が落としたもの。何も言わないで通り過ぎる彼らにとてもきつい調子で怒っていた。(ドイツ語だからないようはちんぷんかんぷん)。日頃温厚な彼ゆえにこちらもびっくりしてしまった。でも、下を通る人のために、そういうことに気をつけるということは当たり前なんだろうな?と、改めて思った。さて、昼食を終えてあとは、町にむけて降りるだけ。どう多く見ても、下りに掛った時間が25分くらい?やはり、下りは楽です。とおもったら、今度は次のトリュフトヒュッテまでを誘われたけれど、今回はお預け。また、来年の楽しみにとって置こう。でも、その前にもう少し運動をしないと行けないかも。彼とのハイキングは年に1回しかできないけれど、いつもとても素適な時間をくれる。そんな彼に、感謝。
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