3日目(8/19) ルガノ(コモ湖)

快晴のルガノ。今日は予定通り、イタリアのコモ湖はベッラージョに行きます。実は昨日のうちに、ルガノ〜メナージョのバス間を予約しておいたのでした。このバスルートは、ルガノ〜サンモリッツを結ぶもので、パームエクスプレスと銘打ってあり、なかなかの人気路線です。また、予約なないと空席があっても乗車することはできません。ルガノのPTTのオフィスが分からなかったので、ルガノ国鉄駅で予約を試みたのですが、快く応じてくれて、とても感じが良かったでした。
さて、バスは定刻8:25の数分前に到着。運転手さんが下りてきて、予約表とのチェックを行ないました。そして、バスは発車。ルガノ湖に沿って、進んでいきます。湖のすぐ側にまで山が迫ってくる感じで、決して高い山の連なりではないのですが、アルプスの国・スイスを感じさせてくれます。湖の幅が段々と狭くなり、バスは登りに入っていきます。やがて、ガンドリアを過ぎて、国境に到着。イタリアに入国です。スイスへの入国が簡単なのに比べ、イタリアへの入国はパスポートチェックがあります。制服を着た3人ほどの男性が乗り込み、1人1人チェックして回ります。全ての乗客のチェックが終わると、バスは発車です。だんだんと、道も細くなり普通乗用車が2台やっとすれ違える程の道幅です。そこを、とても器用に運転手さんはバスを運転してきます。まらた、対向車に知らせるための、PTTバス特有のホルンの音色を響かせながら・・・ルガノ湖に別れを告げて、山道を進んでいくと、次に小さな人造湖?らしきpiano湖を右手に見ることができます。そうこうしているうちに、道の両側に緑の芝生が見えるようになり、小さなホテルなどの宿泊施設らしきものも目に入るようになってきました。そして、最後にいくつものカーブを器用にこなして、いよいよバスは、メナージョの町に入ってきました。町の中の道も決して幅広くはなく、対向車線にはみ出しながら進みます。しかし、その道路も、コモ湖に面した道に来ると一変、幹線道路に変わります。乗客のうち、ここで下車するのは自分達一行だけです。その代わりここから乗り込む人達はかなりの人数が数えられました。
メナージョからは今度は船に乗ります。といっても、この先の情報はほとんど持っていないので、まずは船付き場を探すことに。湖に向かって右手方向に約5分程歩きホテルの横を右手に曲がると船着き場に出ることができました。ここから、目的地のBellagioベッラージョに行きます。船代は一人4700LIT日本円で300円しません。ここに来てイタリアの物価の安さを知りました。チケット売り場では英語が通じましたし、乗り場の周辺にはおまわりさん??のような人が結構いて、まったく、恐いという雰囲気は有りません。リゾート地という感じです。ここからはフェリーも出ていますが、今回乗るのは観光遊覧船で待つこと20分ほどやってきました。ベッラージョはメナージョの対岸に位置していて、所用時間はおよそ、13分。あっという間に着きますが、船上からの眺めはスイスとはまた違った意味で、素敵です。
べラージョはコモ湖のある小さな町ですが、絵で彩られた蝋燭やヴィラで有名です。湖にふちにある小さな町なので、階段にそってお店や家々が立ち並んでいます。
その後、水中翼船でコモに向かう。この水中翼船の早いこと早いこと。文字通り翼が着いているかのように、飛ぶがごとく進んでいきます。船内から周囲の景色を堪能することはできますが、残念ながら写真を撮るというにはきつかったですね。コモはベッラージョに比べ、人出も、街の大きさも違いその喧燥はスイスに通じるものが有るような気がしました。ここでは大聖堂と旧市街と見てまわりました。シルクを扱う店もたくさん有りましたが、今回はおあずけ。でも、ベッラージョでは見掛けなかった日本人がここコモではたくさんいました。昼食を頂きましたが、サービス料(チップ)を請求されるなどちょっと気分が良くありませんでした。
さて、かなり大きな街のコモですが、実は地図も何も持っていなかった私。。それが大変なことになってしまいました。スイス国内ではまず、私のつたない英語が伝わらないということもなく、さらにはメナージョ・ベッラージョとイタリアでも如何にかなったはずの言葉が、ここコモでは全く通じません。旧市街をぶらぶらとし、さらにはちょっとちゃれたお店をウインドウショッピングしているうちに自分がどこにいるのか全く分からなくなってしまったんですね。とりあえず、目的地は国鉄のコモ駅!しかし、この簡単なフレーズが相手には通じない。こちらも駅具体の簡単なイタリア語を覚えていけば良いのに何も準備していない。本当にどうしようかと思ってしまいました。たまたま、親切な露天商のおじさんがわかってくれて身振りで答えてくれ、その後、やっと指示板を見つけられたから良かったものの、一時はどうなるのかと思ってしまいました。やはり、ちゃんと、片言でもいいから、現地の言葉は覚えるべきですね。
国鉄のコモ駅は公園のようなところを抜け階段を上がりきったところにあります。階段下にいる時にはそこの左記に駅が有るとは全く思えないようなつくりでした。ここから、スイスパスが使えるキアッソまで切符を買うことに。これがまたとてもお安く、2等で2000LIT。本当にこれでいいのかと疑ってしまいました。コモからルガノまではICで、約50分でも、実際に走っているのはかなり短い時間です。なぜなら、キアッソはイタリア・スイス国境なのでここで、いろいろとチェックが有るため、およそ20分ほど停車するからです。2〜3の車両毎に係官が乗り込み見てまわります。得にパスポートチェックが有ったりはしませんが、人によっては詳しく見られている人もいましたし、驚いたのは犬が乗ってきて中を見てまわったということでしょうか?ルガノに戻ってきたのは夕方の6時。8時すぐにルガノを出て、およそ10時間の小旅行でした。スイスとはまた違った湖の魅力に触れられた1日でした。 明日は天気が良ければ、サンサルバトーレ山に行きたいと思いますが、どうやら今晩から雨になりそうな気配です。
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