2日目(8/2) チューリッヒ→フィレンツェ

 本日の起床は5:30.昨夜というか、今日といってもいいのかもしれないけれど、ちょっと睡眠不足かな?お天気は快晴。これからの列車の旅が楽しみです。午前6:20チェックアウト。今回の宿泊料金は、1部屋(ツインルーム+エキストラベッド)税サービス料込み・朝食なしで295Sfrでした。週末だともう少し安く泊れるのですが・・・この際、あまりにも部屋がうるさいという事をフロントに伝えて,最終日のこのホテルの予約をキャンセル。荷物を持ってZurich HBに。ここで,フィレンツェ〜ミラノのペンドリーノの予約並びに、ミラノ〜ブリーグのICの予約の手配をしました。3人分まとめて、72Sfrの追加料金となりました。ICの予約料は1人当り5Sfrですから,ペンドリーノの追加料金と予約料が1人19Sfr。日本円にして1400円ほどということになります。 チューリッヒ発ミラノ経由フィレンツェ行きのチザルピーノの発車は7:04。私たちの予約車両番号は1号車。この列車はちゃんと日本のように1号車から順番に号車ナンバーがふってあります。1号車はもちろん先頭車両で,各車両には,スーツケースを置くことのできるスペースが用意されています。また,1等の座席は2+1の3列配置で,それぞれ4人または2人の向かい合わせとなります。(向きは変わらない.。) 列車のほうはかなりの座席に予約が入っていますが,予約のある席の全部が埋まるわけではないようで,一部空席も見られます。
 発車してすぐに,切符の確認、そして食堂車の係の人が朝食の声をかけにきます。食事を食べたい人は,彼女に人数を言うと,メモをくれるので,それをもって食堂車に行くと食事ができるわけです。今朝はまだ朝食を食べていない私たち一行も,ここで食事を摂ることにしました。 レストランカーも2+1の配列になっています。白のテーブルクロスの上にブルーのクロスが置かれ,一輪挿しには淡いピンクのカーネーションが刺さっていました。座席もクロスと同系色の青で,映画館の座席のように,立つと座る部分が背もたれの方に上がるようになっています。食事のメニューはいたって簡単なものです。席に着くと,ますはグラスに1杯のオレンジジュース。次いでお皿の上にクロワッサンとパン,ハムとチーズが饗されます。さらにコーヒーまたは紅茶がつきます。ホテルのコンチネンタルブレックファーストを想像するとちょうどよいかもしれません。紅茶とコーヒーはお代わりができます。料金はイタリアリラで18000,日本円で約1000円前後でしょうか。支払いはイタリアリラかスイスフランのいずれかの選択で,現金でもいいですし,主要なクレジットカードでもオッケーです。
さて,私たちが食事をしている間に,列車はすでにアルトゴルダウを通過,一路ベリンツォーナを目指していました。チューリッヒを出発した列車は30分ほどでZugに到着。Zugを過ぎると右手にはツーク湖,左手にはリギ山がみえるはずでした。でも、私たちが見えたのは、湖だけ。さらに、7:50(まだ食事中でした)にアルトゴルダウを発車。この辺りから山々の連なりが近くなってきた感じがします。アルトドルフを過ぎてその後,長いトンネルに。いよいよ峠に差し掛かります。トンネルを出ると,右手には教会が。ヴァッセン付近で2度ほど方向を変えながら列車は進むと再び長いトンネルに。石の橋を渡り、またまたトンネル。そのトンネルを抜けると、先ほどまで右手に見えたはずの教会と石の橋が今度は左手下に。ゲッシネンを通過して,いよいよ全長15kmのゴッタルトトンネルです。およそ7〜8分ほどでトンネルを抜けるとアイロロを通過、一路ベリンツォーナに向けて下っていきます。眼下にはこれから下る線路がWループ見てとれ(ってことは,実際には3段ループってことですね),高い山と深い谷に織りなす色のコントラストと景観が美しき情緒を醸し出してくれます。
 という感じで,当初は辺りの景色を楽しんでいたのですが・・・ベリンツォーナを過ぎ,なんと電車酔いが。前にルガノ〜ベリンツォーナ間のみチザルピーノに乗車したときにも酔ったのですが,今回もまたです。なんというのか、どうも横揺れに弱いらしいです。そんな私の気分を無視して、列車は9:46ルガノ到着。駅の向うには懐かしのルガノ湖が見えます。この辺でもう最悪の状態の私は、風景を堪能するのを諦め,寝ることに・・・・夢うつつの中で、コモを通過。(なんかこの辺りすごくゆっくりと走っていたような気がしたりする。)なんとなく,さらにスピードが落ちたのかしら?という感じの中で目を覚ますと,景色は一転。車窓には落書きだらけの壁というか塀が連なっています。どうやら、ミラノ中央駅到着の様子です。いつのまにやら,列車は予定よりも15分近く遅れており,11:00にミラノ中央駅に到着となりました。ここミラノで乗客のほとんどが下車し,改めてミラノからのお客さんが多数乗り込んできました。自分達のように,最初から最後まで乗車する人の方が少ないようです。
 11:20ミラノを発車。今度は1号車が最後尾となりました。(ミラノは行き止まり式の駅です。)イタリア国内に入り、チザルピーノはその本領を発揮し出したのか,列車のスピードもスイスまでとは格段に違う気がします。15分近くの遅れを取り戻すかのように,走り続けます。およそ1時間後にパルマ到着。おもわず、駅からサッカー場が見えるかどうかに挑戦してしまいました。(笑)パルマの駅は意外と何もない感じで,びっくり。なんか、結構田舎の駅?なのかしらって雰囲気です。というのも、私たちの席の側は駅舎の反対側だったからなのですけど。パルマの次はモデナ,そしてボローニャです。イマイチ気分爽快でないnaoeは,どうもこの辺りの記憶があやふやです。ただ、このパルマ〜モデナ〜ボローニャ間はかなり短かったはず。ボローニャを出てからは,トンネルの連続。決して長いトンネルではないのですが,いくつもいくつも続きます。気がつくと,山々の連なりが目に入るようになってきていました。スイス内の高き山とは違い,遠目にはそう標高はないようですが,これらの山の連なりがアペニン山脈のようです。この山脈を越えれば,今日の宿泊地フィレンツェはもうすぐそこ。5時間に及ぶ列車の旅もおわりです。 
 さて,フィレンツェに着いた私たちがまず目指すのは,もちろんホテルアストリア。駅から徒歩で5分ほどのところにあります。しかし!この5分が地獄の5分となってしまいました。まず駅から地下に下りたのはいいものの,本来とは違う出口から出て道に迷い,さらに、石畳の道が行く手を阻む!のです。今までもスーツケースは石畳には合わないとは思っていのですが,ここまで悪戦苦闘させてくれるとは・・・お陰で5分の道のりに15分以上っかってしまいました。 どうにかついたホテルでチェックイン。パスポートのコピーをとられ宿泊カードに記入をして部屋へ。ここでまた・・・・ううう、呪われているの? 案内された部屋はトリプルルーム、一応は。ドアを開け,部屋に入ると小さなスペース。大きさ的には縦長の2畳くらい?そして,左手に4段ほどの階段。そこを上がると2つのベット。??もう一つのベットはどこ?なんと,階段下の入ってすぐのスペースに置くっていうの。更にお風呂はシャワーのみだし。うぐぐぐ。で,窓の外は何か暗い中庭風の変なところ。。。全体の広さは決して狭くはないんだけど、なんかねぇ。って思っていたら,ここの部屋、ヤダ!と連れがのたもうた。まあ,確かにこれで,1泊朝食付き50万リラっていうのはちょっと。ってことで,フロントに逆戻り。あれは嫌!ということに。(私はイタリア語はまるっきりできないんだぞ!英語だってそんなことが言えるはずはない・・・・)でも、如何にか通じたらしく,別の部屋を見せてくれました。こっちは,シンプルな部屋。広さはさっきよりも小さ目だけれども、ちゃんと3つのベットが並んで入るし,お風呂もタブがある。これなら,オッケー。ということで,やっと落ち着けました。(もちろんお値段はそのままです。) 
 さて, ようやく部屋に落ち着いた私たちは,早速町に出てみることとしました。とりあえず地図も何も持たずに,行ってみることに。ホテルを出てすぐ左手に写真のような建物が見えました。こういう形のものをみるとなんでも教会だと思う私たちは,まずはそこに向ってみることに。どうやらこの建物は,サンロレンツォ教会のようでした。外部は何というのか石積みのがっしりとした堅牢でシンプル,華美なところの何もない建造物というよりは,あまりにも殺風景すぎる感じです。です。しかし,内部に入るとそこはやはり,教会,華麗なる教会装飾品の数々に目を奪われます。外見と内部のあまりのギャップの違いにとても驚かされたものでした。さらに,メディチリッカルディ宮殿の前を過ぎ,歩き続けると,またまた似たような?ものが。 これこそは,フィレンツェのドゥオーモでした。内部の見学は次回にまわし,とりあえずはドゥオーモの周囲にあるお店をみてまわります。ワインショップを覗き,セール中の靴屋さん(かなりたくさんあるのにびっくり)をみてまわりました。靴はめちゃくちゃ安い。ブランド品に興味のないnaoeですが,靴を買うのが大好きとあって,はしごをしてしまいました。さて,町を歩いているもう1つの理由は,スーパーマーケットを探すこと。しかし、これが見つからない。まあ,地図も無しに適当に歩いて見つかるはずもないのですけど。事前に観たガイドブックにも載ってなかったし。そこで再びサンロレンツォ教会に戻り,違う道を歩いてみることとしました。このサンロレンツォ教会前から伸びる道には,やたらと露天商が店を並べていました。主に扱っているのは革製品が多いのかな?でも,サッカーチームのTシャツとかをスカーフとかを売っている店もあります。ベルトやバック類が一番多いのですか。その露天商の間を抜けながら,適当に歩を進めます。しかし,スーパーらしきものはない。なんていうのか,水とかを打っているお店はあるんですよね。バールっていうのでしょうか?ビールやコーヒーを飲ませているお店で,お持ち帰り用にアルコール類やお水を売っているのは。そこで今日は,適当にワインと水を買ってみることとしました。これが安いのかどうかは分かりませんが,適当に買ったワインはかなり美味しかったですね。 さてっと,naoeのフィレンツェ滞在は始まったばかり。とりあえずは今日のところは,ぶらぶら歩きで終了です。でも,ちょっとしたところにある小さなお店がとっても魅力的な小物とかを売っていて,このぶらぶら歩きがなかなか楽しいものでした。特に目的を決めずに街をぶらつく・・・こういうのって楽しいものです。 さあ,明日は,フィレンツェの郊外に足を伸ばしてみようと思います。
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