2日目 チューリッヒ→ツェルマット(氷河特急乗車)

今朝は5時に起床。ビュッフェ式の朝食を頂く。コーヒーは銀製のポットに入って出てきた。パンもハムもローストビーフもとても美味。。もう、満足一杯。 チェックアウトをしていつの間にやら、タクシーに乗せられて(ドアマンはとてもすばやい。。)中央駅に。スーツケースをがたごとと引き摺りながらチューリッヒ中央駅に向かうハズだったのにぃ、と思ったが時既に遅くという感じだった。駅の窓口でスイスパス8日間の開始日と終了日を記入してもらい、いざ、列車に!!
昨日予約した氷河特急に乗車するためにまずはクールに向かう。 チューリッヒを出発した列車は湖沿いを走りぬけていく。1等車の乗り心地は抜群で快適そのもの。車窓に広がる景色も町中から次第次第に写真等で見たスイスらしいものに変化していく。約1時間15分ほどで、乗換駅のクールに到着。 クールはグラウビュンテン州の州都。旧市街がとてもきれいな町らしいが、今回は時間の関係で乗り換えのみ。ちょっと残念。。
ここからいよいよ、ツェルマットまでの氷河特急の旅が始まる。 待つことしばしで入ってきたのはパノラマ車ではなく普通の客車。でも、窓を開けて車窓を撮るにはこっちの方がいいはず。まずは自分が予約をした座席を探し、荷物はデッキのところにある荷物置き場に押し込む。一応念のため用心に持ってきた鍵つきのワイヤーもどきのアイテムで固定しておく。そうこうしている内に、いよいよ出発。どうもまだ、アナウンスなしでの発車には慣れない模様。すぐさま、車掌さんがまわってきてチケットのチェック。いつも思うようになることだけど、本当にすごい暗記力で一度チェックした人のところには車掌さんが変わらない限りまちがっても、2度目のチェックに来たりすることはない。えらいもんだ!!もちろん、管轄の会社が変わるたびには確認にしっかりやってくるけど。 しばらく車窓とお友達になって過ごしていると今度は食堂車の方が昼食のチェックに。あらかじめ予約をしていた人たちの確認に来た模様。駄目でも!!と勇気を出して空きを聞くとラッキーにもまだ余裕が有るということで、すかさず、予約を入れる。だんだんと食堂社の予約は取り難くなっているとのことで、これはとても運がよかったに違いない。
列車は右に左にとライン川の流れにそって進んでいく。トゥルンの手前では進行方向右手に高峰と氷河が見え、またまた、スイスに来たんだという感慨を持たせてくれた。さて、列車はディセンティス駅に到着。FOとRhbの接続駅。ちょっと列車から降りてみて、気分転換。ここまで、クールから約1時間25分。 氷河特急の現在の最高地点オーバーアルプパスへーエを通過し、いよいよアンデルマットへ。線路の両側は緑にあふれ、花々に彩られている。
さて、昼食を頂くために食堂車へ。これもまた運のよいことに旧式の食堂車で。とてもレトロな感じ。ビールを頼んで車窓を眺めている内にスープ・メイン・デザートがいただける。メインの付けあわせのポテトとズッキーニの量に唖然。それをお代わりしている人たちに更に唖然!!本当に日本人って小食なんだ、と実感させられることはこれからもたくさんあるが、思い起こせばこの日がその第一日目だったのだ。
新フルカトンネルを抜けてオーバーワルトを過ぎた地点で右手に大きな飛行場が。食堂車の方に聞くとスイス軍の飛行場とのこと。スイスは兵役の義務があるということでけっこう兵服姿の方々を見掛けることも多いが、飛行場もかなり多い。食事が終わり、ノンビリしているところに、すかさず例の有名なホテル《傾いたグラス》を売りにやってきた。なんか、勢いで1個買ってしまった。15Sfrお土産になるかな?
席に戻り、再び景色に見とれていると次第に高度が下がっているのか、車窓の風景も花々に彩られることが多くなってきた。そして、列車はいよいよブリーグへ。ここはFOとBVZの連絡地点。それだけでなく、イタリアやジュネーブ・ベルン・チューリッヒ果てはドイツにまでつながる主要幹線との交差地点でもある。直通の氷河特急は方向転換をここでする。予約がここまでしか入っていなかったので、ちょっと不安ではあったけど、どうやらそのまま席を移動することなくツェルマットに向かえる様子。よかった。よかった。ほっ。。。
ブリーグを出発したBVZは、まず、フィスプに停車。フィスプから、シュタルデンザースまでの間は、ぶどう畑や、途中には発電所が左手側に見える。また石の橋も見ることができる。シュタルデン・ザースを出発した列車は、とても深い渓谷を縫うように進んでいき,ザンクトニクラウスに到着。
ここ、ザンクトニクラウスは、ネギボウズの頭をもった教会が駅の脇に建っているので有名なところ。グレヒェンに行くにはここが乗り換え。 ザンクトニクラウスからヘルブリッゲンにかけて進行方向に向かって、右側に巨大な石が点在している。かつて、氷河がこれらの石をここまで運んできたとのこと。 ここをでると、ランダ、そしてテーシュと停車。ランダをヲ越えてテーシュニむかう際には、右側の窓からは、クラインマッターホルンが見え、右側からは、氷河がのぞける。
テーシュの駅の手前右側には、とても大きな駐車場がある。車でここまで来た人たちも全員ここで車から、BVZの列車に乗りかえる。テーシュをすぎてしばらくすると、ふたたび、ラックレールによる走行が始まります。テーシュをでれば、あとは、ツェルマットにむかって進むだけ。残念ながら、BVZの中からマッターホルンが見えるのはほんの一瞬だけ。ほんとうに先っぽしか見えません。 5時間40分強の列車の旅は車窓風景が豊かでとても楽しめたけれど、けっこう疲れた。う〜ん。いっぺんに全線走破は厳しいがありました。
さて、本日のホテルは『Hotel Schweitzerhof』 駅から徒歩1分の立地条件に引かれて予約をした。迷うことなく見つけることができて、チェックインもスムース。。フロントの感じもかなりよい。ちょっと、日本人の団体サンが多いかなという感はある。もっとも、ツェルマット自身がかなり団体サンの多いところだとは思ったけど。。ホテルの部屋は1階(日本流の2階)ベランダ付きで2部屋つづき。3人にはもったいない広さ。リゾート型のホテルか全体にゆっくりとした造り。ホテルで荷物を出して(クローゼットとか、洗面台の棚とかもめちゃくちゃ大きい)いるとどこやらから音楽が。なになに??とベランダから道路を覗くとよく分からないけどパレードがやってくる。民族衣装に身を包んだ人たちの列。。カメラを取り出してシャッターを押すも、最後まで何の行列だったのかはわからずじまい。こういうとき英語ができたら人に聞けるのになぁ。
夕食はここのホテルの地上階にある『SchwyzerStubli』。。お昼の列車の肉料理のおいしさに引かれて、ステーキなんぞを注文。しかし、これ大失敗!!まずいのなんの。。肉は固くて切れないは、レアという注文は聞いてないはやたら大きいは!!!日本人に生まれてよかった。。あんなにおいしいお肉が食べられて・・・と実感して、ほとんど残してしまった。う〜ん、こっちの人の味覚ってどうなってるんだろうな???と思いながら2日目が終わったのであった。

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