7日目(8/7) ツェルマット(リッフェルアルプ往復)

 今日も起床は6時少し前。カーテンを開けて,窓越しに外を眺めるが,マッターホルンどころか,霧が立ち込めてほとんど山並みを見ることが出来ない。テレビをつけて展望台のライブ中継を見ても,まだ暗いし,お天気がよくわからない。仕方がないので,本日も朝食前にロビーでコーヒーとクロワッサンを食し,小腹を満たしてから8時半を過ぎて朝食へ。朝食を終え,9時を過ぎて霧はだいぶ晴れてきたが,小雨が降っている。出かけるのに支障があるような降りではないが,一応雨は雨である。展望台からのライブ中継映像を見ても残念ながら眺望は全くだめの模様。ということで,上のほうへ出かけるのはやめて近くを歩くこととする。
 ということで,雨が降っていても問題がなさそうなコースということで,リッフェルアルプへの往復ハイキングへ。10時半前にホテル出発。ホテルからバーンホーフシュトラーゼを教会方面に歩き,そのままカフェ・デュ・ポン横の道を川沿いにウィンケルマッテン方向へ。歩くこと15分弱ほどで,小さな広場へ。橋を渡り,エレベーターでフーリ行きのゴンドラ乗り場がある道に出る。舗装されたその道を川上方向に歩く。1つ目の大きなカーブでゴンドラのケーブルの下をくぐり,2つ目のほぼ直角のカーブの先でを川を渡る。その後左手に標識を見つけ,舗装道路から木立の中へ。フィンデルンヴァッハ駅方面を目指す。駅の手前で道が二手に分かれるが,駅方向ではなく右手の道を選び,駅を越え,後はひたすら木立の中を上り続ける。ここまで40分はかかったか。小雨が降っているが,道はそれほどぬかるんでいないので,歩きにくくはないが,日ごろの運動不足から上りがきつい。フィンデルンヴァッハ駅からリッフェルアルプ駅まではもうひたすら登り。道は1本だし間違えようがないんだけど,思っていたより急なところもあり,時間がかかる。途中で,男性4人組のパーティーの休憩に出会う。丁度,ちょっと急な上りを終えたところで彼らはいたのだが,自分がそこを上がるのを手伝ってくれ,ここで休めという。自分たちも下から上がってきて,休憩中とのこと。私のために場所を開けてくれ,片言の英語で会話をし,彼らの出発を見送る。う〜ん、あんなに荷物を持っていても,軽やかなんだよね。こっちは何もないのにさ。遅れること3分ほどで,こちらも出発。再び上り始める。この道は昨年,くだりのハイキングをした道なので,なんとなく見覚えはあるのだ。着実に目的地に近づいていることはわかるのだが,なかなか到着しない。やはり下りと違って時間がかかるなぁ。数年前の洪水で大きな岩がずり落ちた地点を通り過ぎたら,再び先ほどの彼らに出会う。なんとなくお付き合いで,再び休憩。どうやら,彼らはこっちを心配してくれていたらしい(あはは・・・)。再び歩くこと10分ほどで,リッフェルアルプ駅のホーム横に到着。そこで待っていてくれた4人組にリッフェルアルプリゾートに向かうことを告げ,別れる。彼らはこれから更に上を目指すらしい。
 リッフェルアルプリゾートでは,電車で上がっていた同行者と合流。ここまでホテルを出てから1時間45分近くかかったか。小雨はやんできたが,雲が晴れる気配は全くない。リッフェルアルプリゾートの周辺もなんとなく霧がかかったままである。眺望は諦め,ホテル前のレストランで昼食にする。本当ならここからの眺望はかなりよいのだが・・・・。ビールとピッツァ・パスタを注文して,のんびりする。この間にも,突然雨が降ったりしてどうも天気が安定しない。
 昼食を終え,今度は別のルートで下ることに。1時過ぎ,レストラン横からすぐにハイキング開始。15分ほどで,レストラン通過。さらに15分歩いて,Ritty。ハイキング開始から40分ほどで,舗装道路へ。やはり下りは楽だ。
 実は今回の旅にはあるものを持参させられた。それは虫取り網と毒ビン。ある虫のマニアが職場にいるのだが,「スイスのは少ないのだ・・・ぜひ捕ってくるように」と言って,託されたのだ。一度も何もしないというわけにはいかないので,とりあえずここからウィンケルマッテンに出るくらいまで網を振ることとする。なんでも「木があって,花が咲くところならいるはず。特に雨がやんだ後には多いから」とういうことだ。しかし,自分は同じ理系でも虫系は全然縁がないので,どれがその虫の種類だかわからない。仕方がないので,とりあえずきれいそうな虫を捕ってビンに詰める。ため息しか出ない。気がつくと時刻は2時半近くになっている。まずい!!急がねば。ということで,虫取りをやめて,ウィンケルマッテン近くからダッシュでツェルマットの駅へ。今日遠出をしなかったもうひとつの理由が駅にあるのだ。
 2時半を少しまわったところで,ツェルマットの駅に到着。駅舎の横の道を進み引込み線の方向へ。どうやら間に合ったようだ。氷河特急150周年記念で運行されている蒸気機関車がそこにはあった。乗車することは考えていなかったので,姿だけは見たいと思っていたのだ。スタッフが忙しく動く中,車掌さんに断って,車内を見せていただく。ブルーのシートとカーテンの色が色鮮やかに目に飛び込んでくる。煙を吐いてブライトホルン号(ブライトホルンって名前がまた・・・なんだよねぇ)が,テーシュ方面に動いていくのを見送って,ホテルへ。
 朝から小雨だったとはいえ,カラマツの林の中を往復ハイキングできたし,蒸気機関車も見られたして,今日もそれなりに満足できた一日に。 ,
 こぼれ話・・・あんなに頑張って採集した虫君たちだったけれど,残念ながらどれも頼まれていた虫ではなかった・・・トホホ
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