6日目(8/6) ツェルマット(ウンターロートホルン〜ツェルマット)

 さあ,今日からツェルマットでの休暇の始まり。部屋の中から初日のお天気は?と覗いてみたけれど,と残念ながら雲が出ていてマッターホルンの朝焼けはお預け模様。仕方がないので,ベランダの手すりに鳥さんの朝ごはんのためにパンの耳を撒いてぼーとする。6時近くにロビーに下りて,コーヒーとクロワッサンを頂く(朝食ではない・・・),クロワッサンのかけらを持ってホテルの前の道路へ。6時半を過ぎると道路に水を撒いての掃除が始まるので,その前に,欠片を路面に撒く。すると,建物にとまっていた雀などの鳥たちが食べに降りてくるのだ。それにしても外は寒い。去年も寒いなと思ったが,今年もまた寒い。8月の上旬だというのに,朝は一桁の気温。どうも持ってくる服の選択を間違えた模様。3年ほど前までは,あまり厚い上着は要らない感じだったのだが,去年今年とどうも冷夏なのだろうか?7時前でもすでに山に向かう人たちはそれぞれの目的地向けて歩を進めている。体が冷えてきたので,ホテルの中へ。8時半近くまで部屋で過ごし,朝食へ。ここのホテルは定宿ということもあって居心地はよいのだが,朝食がイマイチぱっとしないのが欠点。もちろん,日本人の宿泊客も多いので,ご飯やお味噌汁などのも出されて工夫されているのだが,パンやハムチーズのバリエーションが少ないのが,どうもね。ご飯はいらないから,そのあたりをもう少し充実させてくれるとありがたいのだけれど・・・朝食後,雲が出ている空を眺めながら,10時近くまで部屋で過ごす。9時半を過ぎて,ハイキングに出発することにする。
 まずは,ロートホルンパラダイスまでの片道切符を購入して,スネガまであがる。ここからレストラン越しにマッターホルンを眺める。青空ではあるが,マッターホルンには雲がかかっている。スネガからブラウヘルドを経て一気にロートホルンパラダイスまで上がる。ここからしばし山並みを堪能する。でもまだ,雲が多いなぁ。
 11時。ハイキング開始。展望台を回り込み,一気に下る。約10分弱の下りだが,今回のコースの中でここが一番嫌いだ。結構歩きにくい。右手奥には,フィンデルン氷河が眺められる。急な下りを終えて少しするとオーヴァーロートホルンへの分岐点に。ここから道を左にとり,割となだらかな道を下り続ける。15分ほど下り続けると,左手側の山の斜面が途切れ,初めは見ることができなかったマッターホルンが視界に入ってくるようになる。だいぶ雲が切れてきたようだ。さらに25分近く歩くと,道は少しずつ急になり小さな蛇行を繰り返すようになってくる。この辺りにはエーデルワイスが咲いているのだが,2年前に比べると少ないような気がしたのは気のせいか?歩き始めて1時間強で,ロートホルンパラダイスからの別コースと合流。さらに5分少々で,右手テーシュアルプからのコースに出会う。その後なだらかな道なりの下りとなり,約15分強でトゥフテルン到着。ロートホルンパラダイスからトータルでおよそ1時間半。ほとんど写真を撮ったりすることなく歩き続けたため,かなり時間的には予定よりも早くついた。それにしても,ここまでのハイキング中に誰にも出会わないなんて結構珍しいこともあるものだ。ここで,スネガから歩いてきた同行者と合流。レストランでミネストローネとビール・ソーセージなどを食して,休憩。珍しく午後だというのに山に雲がほとんどかかっていない。
 1時半過ぎにハイキングを再開。ここからは同行者と一緒なので,ゆっくりと歩くことにする。コースは車も通るRiedを経由するコースを選択。このコースは道幅も広いし足場もしっかりしているのでとても歩きやすいコースだ。途中林の中を抜けるコースと交差するので,時間によっては途中から道を変更することも可能だし。50分ほどでRied到着。この辺りからは正面に見える山の眺めが堪能できる。木立の中を抜けて途中からは舗装道路・階段とさらに歩くこと35分ほどで,パークホテル横に到着。時刻は3時。まあ,歩きなれたコースだからかもしれないが,思っていたよりも早く戻ってこれたか。
 ホテルに戻り,ゆっくりとバスにつかる。湯上りにはもちろんスイスビールを。行きつけのイタリアンに行こうと試みるも,すでに満席ということで夕食は断念。部屋で,簡単なものを食べて終わることに。明日は朝焼けが見えるのだろうか?
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