4日目(8/4) ボローニャ(フェラーラ観光)

 naoeは,旅先では早起きをして,朝の町を歩くのが好きなのだが,今回の滞在地ボローニャではどうもそういう気になれない。理由は,ホテルの周辺が駅前過ぎるというのか,普通の町過ぎるのだ。中心部の広場まで歩けばよいのだろうが,往復で40分以上かかるとなると,朝のちょっとした散策気分にはならないし,そこまでの道も何というのか,都会にいるみたいでどうも気分が乗らないのだ。イタリアに宿泊してこういう気分になたのは実は初めてで,少し戸惑いがあったりした。ホテルの窓から外を眺めても,隣のホテルの庭が見えるだけだし,なんとなう時間をもてあましてしまう。起床の5時半から朝食の7時までにすることがないのだ。仕方がないので,今日も駅に切符を買いに行く。今日の目的地Ferrara(フェッラーラ)までの往復の切符を購入。今回は2等往復で5.9ユーロ,約826円である。それにしても,ユーロになってもイタリアは鉄道代んしろ食事代にしろ安くて助かる。ホテルに戻って,朝食後出発。
 9時少し前のボローニャ発に乗車したはず。乗車時間は約30分。すぐにフェッラーラ到着。車窓は特に印象に残っていない。う〜ん、なぜだろうか?駅前から中心部のエステンセ城までの行き方は,motoはんに教えておいてもらったので大丈夫と思っていたのに途中で微妙に不安になる。何せ観光客らしき人で歩いている人がいないのだ,他に。仕事に行きます〜って風情の人はいるんだが。郵便局が見えたときはほっと一安心。どうやらエステンセ城ももう少しだ。しかし,残念なことにmotoはんお勧めのフェッラーラ一の家は見つからなかった(残念)。
 10時近くにエステンセ城到着。周囲を堀で囲まれた小さなお城である。まずは、跳ね橋を渡って中に入ることに。ここお城の中庭に『@』もあるので,ここでとりあえずマップをもらう。中庭には,大砲と玉もあったりした。,入場券を購入してお城の中へ。自分は7ユーロ払って屋上まで行かれるチケットにする。屋上に出ないと5ユーロだったはず。 お城の中は矢印があってそれにしたがって歩けば見学できるようになっていた。途中,牢獄らしき部屋というのか岩室のようなところにも入ってみた。入るときにイタリア人の案内のおじいさんがいて,いろいろと説明してくれたのだが,はっきり言って全くわからなかった。でも,中に入って言うジェスチャーで入ってみたら,どうも牢獄っぽいかな?って感じだった。頭上注意はわかったんだけどなぁ。牢獄らしき部屋は他にもあったんだけど,部屋の外の廊下の小さな窓の明かりが,ちゃんと計算されたように少しだけど,部屋の中に入るようになっていて,設計者すごい!!と思ったりした。この牢獄ツアー?が終わると,後はさまざまな展示物やフレスコ画などを見ながら場内を歩くことになる。途中,バルコニーに出ることが出来た。ここにはオレンジの木があってかなり印象的。で,100段の階段を上がって屋上に出ることに。階段といっても石造りとかの階段ではない。最後の10数段だけが,木だったか石だったか。あとは,よくあるビルの非常階段のようなつくりなのだ。でも,屋上に出ると,フェッラーラの町並みが一望できて,とてもよかった。naoeは赤茶色したい屋根が並ぶ町並みを眺めるのがとても好きなのだ。そして,上から眺めると,直線道路に沿って同じ高さの建物が立ち並ぶなど,フェッラーラがヨーロッパ初の近代都市と呼ばれる所以が実感できる。なお,これらの町並みが整備されたのは,14〜15世紀とのこと。
 1時間半近くお城の中を見て歩いいて,外へ。市庁舎の横に出て,斜め正面の大聖堂へ。3つのファサードを持っている大聖堂である。2頭のライオンに守られた?入り口から中へ。丁度入って左手側奥でミサを行っていた。厳かに祈りの言葉が流れる中,聖堂内のフレスコ画などを静かに鑑賞。12時になるので外にでる。大体こういった教会なのでは12時からの何時間か(1時間だったり2時間だったり)は,中に入れなくなるので,予定を立てるときは注意が必要なのだ。次いで,大聖堂を外からみる。それにしても,正面入り口の上部の彫刻は手が込んでいる。さらに右手横に回って,びっくり。なんと大聖堂の側面に普通の商店が入り込んでいるのだ。かなりの驚き。
 さて,昼食にしようかと,大聖堂横の通りにあるエノテカへ。ここは日本出発前にmotoはんに教えてもらっていたお店なのだ。しかし,12時を少し回ったばかりというのにすでに満席に近い。観光客よりは地元の人が多いって感じだろうか。かなり待たされそうなので,入るのを諦める。今日はここで昼食と決めてきたので,ちょっと代案が思い浮かばない。と,目の前を警察官が2人組で自転車に乗っているじゃないの。とりあえず,捕まえる。初老と若いコンビだが,若い男性はどうやら英語が大丈夫そう。やったね。彼らに,とりあえず簡単に何か食べられるおいしい店を紹介してと頼む。ピッツァでよいかというので,オッケーすると少し歩くがと,地図に書き込んでくれる。フェッラーラの地元料理ならその同じ並びのトラットリアSCALIONもいいけどねということ。実はnaoeは、日本にいるときも入るお店に困ると,警官に聞くのだ。lこれが意外とはずれなくて,安くてまずまずのお店に当たることが多いのだ。余り評判の悪いお店を紹介されることもないしね。ってことで,市庁舎と大聖堂の間の道をPorta PAULAに向かって歩く。城壁の間の門を過ぎて駐車場の先の通りにピッツェリアはあった。かなり広い店内だが結構お客さんが入っている。ピッツァとビール5dlに水を注文。飲みすぎとか言わないでね。ビールは3.・4・5と好きな量を注文できて,デカンタに入ってくる。かなり暑かったので,ビールがおいしい。ピッツァも石釜を使って焼き立てでまずまず。料金は1人10ユーロ約1400円で満足満足。
 昼食後は,フェッラーラの街中をそぞろ歩くことに。先ず、大聖堂前に戻り,横の道を通って,ロメイの家方面に。特に入ることなく通り過ぎる。ロメイの家の先を右折。角に小さな教会を発見。開いているので中に入ってみる。サンタ・マリア・イン・ヴァード教会というらしい落ち着いたいい感じの教会だった。この教会の先に,スキファイノ宮殿があるようだがパス。再び違う道をたどりつつ,市庁舎方面に。途中コルプス・ドミニ修道院を発見。ルクレティア・ボルジアが眠る修道院だ。中を見ることも出来るようだが,どこからは入れるのか(motoはんのHPで入り方というのか入れることは知っていたんだけど。),取っ掛かりを掴めずに断念。このそぞろ歩きは結構よかった。細い路地やそこに立ち並ぶ家々の間を歩くって言うのが、実は大好きなのだ。そして,その家々に住まう人とすれ違うって言うのがさ。 そぞろ歩きもそろそろ終了。本当はもっと時間があれば,スキファイノ宮殿やディアマンテ宮殿内の絵画などを鑑賞したかっただけど今回は断念。でもまあ自分は,美術鑑賞よりも立ち並ぶ家々や建物を見るほうが好きだからどうしても優先順位がそっちなってしまうんだよね。
最後にディアマンティ宮殿の前を通って駅に戻ることに。この宮殿は,外壁にめちゃくちゃ特徴があった。1万個以上の大理石に覆われているのだそれらが皆ダイヤモンドの結晶をかたどった四角錐になっているのだ。だからこそ,ディアマンティらしいけど。 ディアマンティ宮殿を外から眺めてフェッラーラ駅に。帰りの時刻表は調べてあったがどうも中途半端な時間についてしまったと思って,駅のテレビモニターのような時刻表を眺めると,列車は遅れているようだ。ラッキー!ほとんど待つことなく鈍行だったけど乗車できた。4時近くにボローニャ帰着。ホテルへ。シャワーを浴びて,荷造りにいそしむ。明日はいよいよスイス・ツェルマット入りなのだから。
   6時半近くになって夕食に出ることに。イタリアは8月の上旬は軒並みバカンスに入っている。外から観光客も来るが,逆にお店を休んで自分たちもヴァカンスに出てしまうのだ。ここボローニャのレストランも軒並みヴァカンスでお休みだらけ。いくつか目星をつけていたレストランはほとんどやっていない。仕方がないので,ホテルのフロントでおいしい店を紹介してくれるように頼むと1軒のお店を教えてくれたので,そこへ向かう。お店の名前は『TAVERNA  DEI LORDS』。地元の料理を主に出すお店らしい。7時少し過ぎにお店に到着。他にお客がいないが勇気を出して入店。ワイン・水・プロシュートなどの盛り合わせ・リゾット・パスタ・サラダなどを注文。味のほうはまずまずだったのだが,量が半端ではない。注文する前にお皿が大きいかは一応尋ねておいた。いや普通だ!というから,日本の普通を想像した自分がいけないのだが,でかいのだ。あれは普通とは言わない。絶対にあればBIG!!だ。前菜の生ハムの盛り合わせで既におなかは満腹状態。でも,注文品はまだ来る。心の中でため息をつきながら,ひたすら食べる。でも食べても食べてもお皿の上は減らない。見かねたお店の人が注文を減らすか?と聞いてくれる。減らそうと思ったら,相方がNO!!と言うではないか。ええ?普段ぜったいに話さないくせに何でこういうときだけNO!!とかいうのよ!!まったく・・・おかげで満腹状態なのにさらにメインを食すことに。おかげでがんばって食べたぞ!!という記憶以外に,何を食べたのかどういう味だったのか覚えてないじゃないの。はあぁ。まあ,最初の前菜は上手い!と思って食べたからいいけどさ。気がつくと時間は9時だ。お店の中も8時近くになってから段々と混んできていた。こっちって食事のはじまる時間が結構遅いだよね。    ホテルまでのんびりと時間をかけて歩く。再びシャワーを浴びて就寝。明日の出発は少し遅めなので朝は少々ゆっくりするつもりだ。
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