Requiem


2004年8月23日
今日もまずまずのお天気です。しかしながら今年のツェルマットは寒いです。昨年は猛暑というくらいに暑かったのですが,今年は涼しいを通り越して寒いくらいです。例年の通りで半袖中心に着るものを持ってきており, ブルゾン系のものは1着あるかないかという具合なので。かなり寒さが堪えます。だからといって,羽織るものを買う気にもなれないのですが。
そんな寒さの中,今日はクラインマッターホルンまで行ってみることにしました。10時過ぎにホテルの電気自動車でシュルーマッテンのゴンドラ乗り場そばまで送ってもらいました。乗り場と川を挟んだ反対側にあるこの広場からはマッターホルンがとてもよく見えます。ツェルマットの駅から徒歩で15分はかからないので,時間がなくてもぜひ来てみるとよい ビューポイントだと思うのですが。エレベータに乗ってゴンドラ乗り場と同じ道へ出る。
さて,クラインマッターホルンに行くには,ここから4人乗りのゴンドラリフトでまずは,フーリまで上がる。大体10分ほどで到着。久しぶりにこのゴンドラに乗ったが,新しくなった気が・・・ フーリからは大型のロープーウェイに乗り換え。ここからはシュヴァルツゼー行きのゴンドラが出ている。何年か前までは,フルック経由だったことを考えると投資しているというのか,便利になったというべきか, 単純に喜んでいいのかは少し疑問ではある。フーリからトロッケーナーシュテークへ。建物の中はそうでもないけれど,ロープーウェイを待つところは風が吹き込んできてかなり寒い。やはり、トップはもっと寒いのか 氷点下3度とかただの3度か忘れたが,コンシェルジュは言ってたな。そこでまた乗り換えて,テオドォル氷河を越えてクラインマッターホルン到着。それにしても、この氷河を越えるところは景色もすごいけれど,たった1本のロープを行く, 支柱のなさにどきどき感が味わえる。
クラインマッターホルンでロープーウェイを降りると,トンネルが続く。まずは、途中左に折れて,エレベーターに乗る。その後階段を上がって展望台へ。う〜ん,見渡す限り大パノラマ。マッターホルンもツェルマットから見るのとは少し違う姿を見せてくれる。でも、今回のお目当てはブライトホルン。
ブライトホルンが一番近くで見えるところ・・・ そこがここ!!だからこそ,ここまであがってきたのだから。あの頂のいずこかに、かの人は眠る。 永遠に・・・
ここからの眺望を堪能したあとは,再びエレベーターを使って,トンネルへ。トンネルの先端出口へ向かう。 こっちは,観光客よりもスキーヤーのほうが多いか。スキー用のTバーンリフトも稼働中。
トンネルを抜けた正面右側に《氷河の洞窟〜The Ice Pavilion〜》がある。前回10年以上前に来たときにはなかったものだ。せっかくここまで来たのだから中に入ってみることに。ちなみに入場料は無料。つるつるっという感じで足元がかなり滑りやすい。手すり代わりのロープがあるが、ちょっと足元が弱い人は怖いんじゃないだろうか?特に入り口付近のはさんさんと降り注ぐ太陽の明かるさと青白い氷河の明るさとの差に目が慣れないし下り坂になっているから。中は取り立てて見るものが在るという感じではない。ユングフラウヨッホの氷の彫刻の小さいヴァージョンっていう感じか。一応全部は見て回ったんだが、これがあったぞ!!!という記憶が余りない(笑) ワインの樽があったような気はするんだが? やはり、のんべぇはこれだよ。寒いし,余り長居はしなかったからなぁ。外は、気温は低いんだろうけれど,太陽の光がこれでもか!と降り注いでくれるおかげで それほど寒くはない。半袖・ショートパンツでも日の光の下なら耐えられそうらしい。でも,万年氷の中はだめだわ。もう少し暖かい服もって行かないと。
氷河の洞窟を出て,少しばかり雪というのか氷というのか,その上を歩く。 う〜ん、やはりこんなトレッキングシューズで歩くのはかなり無理がありそう。歩けないことはないけど,へっぴり腰だ。できたら来年はブライトホルンに登ってみたいんだけどな。 やはり無理だろうか? そんなことを考えながら,トンネル出口の外にあるベンチに座って,ブライトホルンを眺め続ける・・・
お昼を回ったので,そろそろ下に下りることに。来た経路と同じにトロッケーナーシュテークへ。 乗り換えの時間を利用して外に出てみる。 ううう、寒い。風が強い。足元も小石を言うのか小岩がごろごろ。はっきり言って,風と日光が当たらない所為で上よりも寒い。早々に建物の中へ。風が強くなってきたから、この後のお天気がちょっと心配。で,フーリへ。ここでも外に出てみる。う〜ん。ここはそんなに寒くない。風もないじわりと暖か。ということで,ここで少し遅めの昼食。
ここからは歩いてホテルに戻ることへ。前日のコースではなくもう少し近道をすることに。 ゴンドラのロープの下を通る広い道から階段状になった道を降りる。石畳のようなものが敷き詰められた道をどんどんと下っていく。わりと歩き易い道だ。ブラッテンの集落を通り抜けそのまま下り続ける。途中の分岐点で川を渡る。川沿いの道(川下に向かって左側を通ることとなる)を歩き続ける。途中からは背後にマッターホルンの雄姿が望めるようになる。ツェルマット方面からの歩いてくる人たちと出会うようになると, そこはもうシュルーマッテンのゴンドラ乗り場の川を挟んだ反対側にある広場。フーリから30分あるかどうかの散歩に近いハイキング。あとは,川沿いの道を教会方面に向かって歩くだけ。教会に近づくにつれ人が増えてくる。 教会から駅に向かう通りはかなりの混雑。途中お店を覗いてお土産を物色するが気に入ったものはなし。
午後3時ホテル帰着。フロントで来年の日程と部屋の仮押さえプリントをもらう。 その際、夕食の予約を頼む。夕食までの時間を使って荷造りとお風呂。そしてビール(飲みすぎだ!!) 午後7時からLe CHALETで夕食。マスターはかの人のことを覚えていてくれた。9時ホテルへ。
ツェルマット最後の夜のすごし方はここ数年同じ。 いつもお世話になっているハイキングを共にするあの人とワインを楽しむ。仕事を終えてやってきたその人とスイスワインを一緒に飲みながら時を過ごす。おかずは日本から持ってきた蟹缶とか柿の種とか、ツナ缶とか。3時間ほど談笑の間にスイスワインと日本から持って行った日本産のワインを 各1本ずつあけてお開き。う〜んやはり飲みすぎだ。 あの人の家?のそばまで見送って,自分のベッドへ直行。明日起きられるか心配かも・・・
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