To pass leisure hours




16.飛行機あれこれ

ここ10年以上毎年のように訪れているスイスだが、往復の足はもちろん飛行機、それも経費節減のため(なにせ収入の少ない身だし、ホテルはケチりたくないからどうしてもエアーは倹約!!に)、ずっとエコノミークラスを利用してきた。一度でいいからファーストクラスに、いやせめてビジネスにでも乗ってみたいとは思っても、そのお金で何回スイスに行かれる・・・と思うと、貧乏性な自分は絶対にそんな高いクラスには乗れないのだ。
そんなnaoeだが初スイスから2008年までの14回の旅行うち何回かは運良くUPグレードの恩恵に与っている。
1回目は1990年代前半CXで香港→チューリッヒ便。夕方、成田空港で某旅行会社から渡されたチケットがなぜかすでにビジネスクラスだった。深夜便ということもあって、香港を飛び立ったのは真夜中。すでに成田→香港間でエコノミーの夕食を食べ終わっていることもあり、おなかは満腹。せっかくのビジネスクラスなのに、食事は欲しくない状態(こんなことなら、最初の食事は抜いておくんだった・・・先の見通しが甘かった)。となると後は寝るだけ。確かにシートはエコノミーよりも広いのでゆったりしていていいのだが、騒々しさが半端ではない。実は、前方スクリーンで映画をやっているのだ。中国語(香港語?)・ドイツ語の二ヶ国語らしいのだが、それが香港系のギャグ映画なのだ。真夜中のフライトだというのに、周囲はみんな映画に夢中。大笑いしながら鑑賞している。自分だって言葉がわかればそれなりに楽しめるのかもしれないが、日本語なんて・・・どこにもない。周囲が馬鹿笑いする騒音の中、寝るにも寝られず、ただ映画が終わるのを待つ・・・という最悪の初ビジネスクラスを経験したのだ。
2回目チューリッヒからの帰国便。まだJALの直行便があった時代。チューリッヒ空港でチェックインをしようとすると、カウンタの係員が普段のようにキーボードをたたいて手続きに入るが、突然て四苦八苦しだし、奮闘すること数分。突然どこかに電話をしだした。こういう時にドイツ語が理解できないと、当事者なのに蚊帳の外状態になっちゃうんだよね。で、待たされることさらに数分。にっこり笑った係員は、「エコノミーが満席だからビジネスクラスに変更になりました」と伝え、ビジネスのチケットを手渡してきたのだ。どうやらオーヴァーブッキングだったらしい。心の中は「おお、やったね、ビジネス、それもJALの!!」という喜びの声と、「とりあえず、今日の服装はなぜかワンピース。いつものショートパンツではない!!ビジネスでも浮かないはず」という服装チェック後の安堵の声が交差していたのだ。で、乗った結果は・・・矢張りよいです。前回のイマイチだった初ビジネスに比べ、食事もおいしいし(温かい白いご飯は最高)、ワインもチーズもよいし。やはり高いだけあるんだなぁ。と実感。その後はずっとUPグレードの恩恵に組することもなくエコノミー三昧のスイス旅行が続いた。
最近は若かったころは耐えられたのだが年をとると狭いシートにずっと座っているのも疲れるのだ。そんなことを思っていたら、JALにシートだけエコノミーよりもちょっと広めの、プレミアムエコノミーが登場した。料金も正規割引運賃に+○万円(一桁)ということで、2008年のスイス旅行はこのプレミアムエコノミーを利用することにした。ただ、ちょっと計算外だったのが、このクラスの人気が意外と高いということだった。予約の時点で座席を指定したのだが、出発日よりも一月以上前なのに、並びで席が取れなかったのだ。その後も満席状態は続き、出発日当日を迎えた。 およそ出発の3時間前に空港に到着。このクラスは一応専用のカウンターがあるのでそちらに向かう。駄目もとで「二人並びに直りませんか?」と確認を入れると、しばしの後「では、こちらを」と差し出されたのは、2度目のJALビジネスクラスチケットだった。それにしても同じビジネスクラスでも数年前に比べるとやはり更によくなっている。シートの寝心地もUPしているし、食事も美味。途中の小腹がすいたときの食事も好きなときにリストの中からチョイスできるし。本当に至れり尽くせり。なんだか、安い料金でこのサービスを受けさせてもらうのが悪い気ががしてならなかった。
その帰国便は予定通りプレミアムエコノミー。ビジネスの乗った後だから、なんだかインパクトが薄かったけれど、それでも普通のエコノミーよりは特典満載。まず、経由地でラウンジが使えるのがうれしい。静かに軽食や飲み物をいただきながら時間をすごせるのは本当によい。エアー内の食事はエコノミーと一緒だったけれど、シャンパンもあるし(ビジネスよりは味は落ちるけど)、リクエストでアイスクリームがあってのどの渇きを癒せた。他にもモニターが大きかったりとか色々と違いはあるんだけれど、一番いいと思ったのは、やはりシート関係。シートはもちろんエコノミーよりも全体的に広め。特にシェルシートで前が倒れてこないのが圧迫感がなくてうれしい。更にレッグレスト。太ももと支えてくれるだけで、あんなに楽だなんて思わなかった。あと、荷物がエコノミーよりも早く出てくるのもグッド。入国審査を終えてターンテーブルに着いたらほぼ同時に荷物が出てきた。今までだとかなり待たされたし、帰宅のことを考えるとこれもうれしい。ということで、多分来年以降はこのクラスを利用することになりそう。願わくはこのまま料金の差が広がりませんように・・・
ちなみに、自分がエコノミーからビジネスへのUPグレード確率はほぼ搭乗10回に1度(片道と搭乗1回とカウント)になる。これが高いのか低いのか?皆様はどのくらいの確率なのでしょうか?・・・

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