To pass leisure hours




10.イタリアらしいかな

イタリアって、食べ物はおいしいし,古き遺産とかもたくさんあって,すごく素敵な国なんだけれど,ちょっと怖いってイメージもどこかにあったりする。何が怖いって言うと,人。ジプシーとかマフィアとかね。まあ実際にどうこうというよりは,机上の産物から来る怖さなんだけれど。それでも,スリが多そうとかっていう先入観はある。いままで,ちょこっと足を踏み入れたのも入れてイタリア国内に入ったのは,都合3回。スリにもぼったくりの被害にも遭っていないけれど,おお!!さすがイタリア!これも商売?って言うシーンに3回ほど出会っている。今回は,そのお話を。
☆その1  ベローナにて。
ベローナといえばロミオとジュリエット。そして夏には野外オペラが演じられるアレーナ。そのアレーナの入り口と道路を挟んだ反対側にはアレーナを臨むようにカフェが立ち並ぶ。夕方以降には午後9時過ぎに開演するオペラを待つ人々が軽くお茶を飲んだりしている。そのカフェの通りに面した席に,とてもかわいい少女が両親と座っていたの(アジア系の親子ではなかった)。そこへ,1人のおじさんが花束を持って席の周りを歩き出し,その花束をお客さんに向かって差し出す。でも,誰も受け取らないのよね。やがて少女のところに来ると,彼女は出された花束を何気なく受け取っちゃたの。するとおじさんは,すかさず料金を請求!!う〜んやるなぁ。手に取ったら、お金払えか?すごいね。さすが,イタリア!!感心しつつも,自分は気をつけよう!!と心に決めた。
でも、実はこの話,落ちがある。その少女の両親は,さらにすごかった。その花束をおじさんに投げつけるように渡すと,絶対にお金は払わないぞ!!という剣幕で(言葉はわからなくてもこういう時ってなぜか理解できるのよね)、話し出し,少女を叱った上で,カフェを後にしたの。いやぁ、おじさんもびっくりの剣幕で,ついにはお金取れなかったのよね。(ずっと見ていたのか?とか突っ込まないでね)
☆その2  ミラノにて。
ミラノのドゥオーモといえば,ミラノに行けば必ず足を向けるところかと。そのドゥオーモの周辺には鳩がたくさん。そして有名な『ハトおじさん』も。『某歩き方』とかにも載っている、あの有名なおじさんです。無言でハトの餌を手のひらにのせると写真を取らせ、後から餌代を請求するっておじさん。まさか本当に自分の前に出現するとはねぇ。けっこう日本人を鴨にしている感がありました。ほかにもいろんな国の人がいるんだけれど,特に日本人の団体で行動している人たちをターゲットにしているっぽいの。で,手の上に餌を乗せられちゃう人かなり多いです。で,後の祭りでお金払っているんです。とりあえず、おまわりさんが来ると一応消えるようなんだけど、常時ここで稼いでいるようですねぇ。やはり,日本人は押しが弱いのか,どうも相手に負けちゃうみたいで,断りきれずにお金払っちゃうんのかな?ここはやはり,ベローナの両親を見習うべきなのか?と。ちょうどこれに出会ったのが,ベローナの次の日だったので,特にそう思っちゃいました。
☆その3  同じくミラノにて。
ミラノ中央駅に向かうべく地下鉄に乗車。その地下鉄の中に,親子・それとも祖父と孫?どちらとも取れそうな年の差の男性と子供が。男性はハーモニカを吹きながら車両に乗り込んできた。何のメロディーかはぜんぜんわからないが、とりあえずは哀愁を帯びたらしい曲。少し経つと,少女は持っていた帽子を乗客の前に。差し出された人は多分中に硬貨を落としたのだろう,ちゃりん・・・と言う音とグラッチェという声が。自分はとりあえず目をあわさないように,下を向き続ける。やがて列車は減速するとホームへ。2人は降りると今度は隣の車両へ移って行ったらしい。これがジプシーなのかはよく分からないが、かなり驚いた。

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