２００３年１月現在のスイス全土の鉄道を全て網羅。カタログ的に、各鉄道、路線ごとに写真・データ・説明文で構成し、見所も加え、“普通の旅行者”にも楽しめるように配慮して書かれた本とのこと。
スイスといえばアルプス！！ということで既存の本が一部の路線や山岳鉄道に偏りがちなのに比べ,この本は,国鉄私鉄全ての路線を扱っているのが特色。勿論、保存鉄道や路面電車まで載っている。１路線に費やすページ数は少ないが,美しいスイスの風景をバックに走るオールカラーの写真も出色。
本書は　全部で１２章からなり,はじめの８章でそれぞれ、 　　
1　交通の中心チューリッヒ周辺　　チューリッヒ駅紹介とIC・IR,ドルダー鉄道など１４路線 　　
2　ボーデン湖からライン川へ　　　ライン川紹介とアッペンツェラー鉄道など１０路線　 　　
3　ブリューニック線からベルナーオーバーラントへ　　ルツェルン交通博物館。リギ鉄道など１１路線 　　
4　首都ベルンを中心に　　　　　　　ベルン駅・市内路面電車・ミッテルラント地方交通など１４路線 　　
5　アルプス横断と南部の鉄道　　シンプロントンネル・レッチェベルク鉄道など８路線 　　
6　マッターホルン、氷河急行、ベルニナ急行　　フルカ山岳鉄道など１０路線・保存車両・特別運転列車紹介 　　
7　スイスロマンド（フランス語圏スイス）　　スイス蒸気公園紹介・ジュラ鉄道など１６路線 　　
8　ジュネーヴとレマン湖周辺　　　ジュネーブ駅と国鉄・市内路面電車・MOBなど１１路線 　を紹介している。 　　
残りの４章では、地勢と鉄道　　　登山・山岳鉄道　　　特徴満載の鉄道車両　　　鉄道旅行術　を記載。 　アルプトランジット計画(ゴッタルド基底トンネル・レッチェベルグ基底トンネル)や鉄道車両の特徴紹介まで興味は尽きない本である。
おススメ度★★★★